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2023-12-20

ヴィナイオータかわら版 ~加藤編 その六~Trinchero / Barslina 2013

皆さま、こんにちは。だだ商店だだ食堂の店長の加藤です。季節も移ろい、こっくりほくほくと美味しそうな野菜達が街のマルシェやだだ商店に並んでいます。赤ワインがより美味しく感じる今日この頃、イタリアワインの真価を発揮するのはやはりこれからの季節ではないでしょうか。近頃はおかげ様でだだ商店だだ食堂も何かとパタパタ忙しくさせていただいております。

かわら版も気づけばロングラン企画となり、沢山のスタッフ達がご挨拶の自己紹介も兼ねて新しく登場、普段から騒々しい弊社の縮図のようなものに。そんな当企画、各個人主観のもと私の一本をお勧めするものですが、おすすめワインがあまりに多い事実や会社的都合も相まってワインのチョイスも案外難しいもの。前回はバルバカルロの垂直をお届けしたことだし、今回はコンティのボーカ24ヴィンテージ垂直か!?新加工場案件や某イベント準備等々、、、いやいやそんな時間はどうにも捻出できない、、、などとすっかり迷宮入り。

猫の手も借りたいとはこのこと、そんな時こその助け合い!!そうだ!!彼の力を借りよう!!「 教えて、HISATO君(※)!!! 」(※以下補足))皆さんはご存知でしょうか、「教えて、HISATO君」の存在を。 随分と昔になりますが、この10月末で退職を迎えた弊社元名物社員と「“教えてHISATO君”というAIシステム内臓の人形(ファービー的な見た目の凄いやつ)があったらいいのに」という飲みの席での阿保な会話から生まれた偶像。弊社代表、太田久人の1/6サイズの直立型人形で、ワインへの愛情は勿論のこと、趣味や口癖なども完全に再現しています(という設定)。

生産者情報は勿論、ヴィンテージ毎に新呼称となるワインやその成り立ちなど、広辞苑のように年々難解になり続ける情報を完全網羅した存在でありながら、何度も同じ質問をするなど、利用者に怠慢さが見受けられた場合には「あのさ~。(太田ファンなら、イラッとしているであろう弊社代表のあの口調、分かるはず!!)」と、その場をピリッとさせる「(利用者側の)学習機能」をも搭載したハイスペックAI人形。商品化した暁には一部コアなファンに絶対にウケるはず!!とは思いつつ、開発を助成してくれる企業様を見つけられないままにお蔵入りしたネタになります。(補足終わり)

ということで、「かわら版~加藤編~」とは名ばかりの、オータしゃちょう(※AIではありません、日々愛妻との晩酌を欠かさないオータに聞きました!!)厳選のハイブリッド型かわら版。これ、社内倫理規定的に大丈夫なのか少々不安になってきましたが、オータ家の食卓で一緒に試飲の上、ゴーストライター加藤がその想いの丈をお届けいたします!!(笑)

今回ご紹介するのはバルスリーナ2013。弊社代表オータをして「なんでこんなに動かない(飲まれていない)のかが分からない、だって完璧だよね。」と言わしめる液体です。抜栓直後は少し硬い印象がありますが、お喋りしている間には「これぞトリンケーロ」とでも呼ぶべき妖艶な果実がすぐに顔をだします。強い酒質ながらもしっかりとした酸が飲み心地を与え、彼らが大切にしているバルスリーナの畑が生む骨格を支えています。しっかりとこなれた液体からは破綻のかけらも見えません。先日も(今回の投稿とは)意図せず自宅でヴィーニャ デル ノーチェ2007を抜栓したこともあり、その偉大さに改めてはっとさせられたこの秋。価格を考えても、もっと皆さんに楽しく飲んでいただきたい、とのオータの痛切な願いも頷けます。(そうはいっても、現行のロッソ デル ノーチェも抜群にいいし、、、、)

トリンケーロについては、とある期間のワインなど、少し暴れた雰囲気の液体も確かに見受けられますが、それは造り手自身がその良心のもと歩みを辞めなかった事実とも言えます。それらは決して「欠陥」で片付けられるべきものでは無く、飲み手や注ぎ手の愛情の尺度により、そういったワイン達が化ける瞬間が必ず訪れること。すなわち、瞬間的な個性の記憶では図り切れないもの・ことが、こういったワイン達の魅力なのではないか??と思えます。(このかわら版もそういった瞬間を共有できる場に出来たら素敵だと思う反面、結果それだけの期間、在庫が動いていない事実も複雑、、、)

これまでの常識では計れない異常気象など、年々過酷になっているであろう栽培・醸造環境。このような時代においても、土地や年、そして人など、あらゆる個性を内包したワインを届けてくれる生産者は、やはりヒーローであり、スーパーマンのように僕には映ります。ああ、みんな元気かな。※そういった感動をより多くの方々と共有する為にも“教えてHISATO君”はこの世に必要なのです(しつこい)。 こと生産者情報やテクニカルな情報については弊社HPのアーカイブ、バルスリーナの詳細に関しては、弊社佐藤が以前素敵な文章を書いておりますので、是非ご覧ください。

●かわら版~佐藤~ https://vinaiota.com/news/7493

性質上沢山の方に御覧いただく文章である必要がありながら、熱烈な一部ファンだけザワザワする文章となってしまいましがごどうか容赦ください。ワインは人。そして届けるのもまた人。近頃は養蜂家としての一面も見せる弊社代表に興味を持っていただけたのなら幸いです!!(あれ、趣旨が変わっているような!?)「教えて、HISATO君」AI人形に興味・ご関心の方、そして企業様はくれぐれも騒ぎ立てるようなことのないよう、また、その熱量を是非ともバルスリーナ2013の方へ注いでいただけましたら幸いです。(バルスリーナ2013終売後にリリースされるワインもぐふふムフフですよ、奥さま。)それでは、皆様にお目にかかれる日を楽しみにしております!! Arrivederci~~!!

 

■ボトル画像はこちら→https://ec.vinaiota.com/product.php?id=126

■造り手紹介ページはこちら→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=77

 

≪加藤の飲んでもらいたいワイン紹介≫
銘柄:Barslina 2018 / バルスリーナ 2018
造り手:Trinchero / トリンケーロ
地域:伊 ピエモンテ州
ブドウ:バルベーラ
希望小売価格(税抜) : 3,400円

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