ヴィナイオータかわら版~宮内編 その三~
かわら版を担当させていただきます宮内です。いつもご覧いただきありがとうございます。
受注業務でデスクワーク中心のため、体力低下や体重増加を気にし始める中年期に片足を突っ込んだ年頃となりました。毎年恒例となりました、ヴィナイオータの田んぼの早朝草取りに参加したり、プライベートでは低山登山を始めてみたり(いつまで続くやら…??(笑))と、体力維持に必死になっています。新型コロナウィルス騒動も落ち着いてきて、これからはもっとお出かけを楽しみたいと思います!
では、前置きはこれくらいにし、本題に入らせていただきます。今回かわら版でご紹介するにあたり、これから夏に向けて暑くなる時期には何がよいだろうか、、、?と考えながら、いくつか飲んでみました。その中から、爽やかな酸と渋み、そしてフルーティな香りが涼しげな気持ちにさせてくれて、これは!暑い時期にぴったりだと思い選んだのがニコリーニのマルヴァジーア イン ローヴェレ2018です。
ニコリーニは、イタリアの東南部に位置する、スロヴェニアとの国境の港町ムッジャの港から続く急な坂道を上った高台の住宅街にある小さな家族経営のワイナリーです。彼らの畑も街を見下ろす丘の上に位置しており、貝殻などの海洋堆積物が豊富で肥沃な粘土質、それと砂岩が混じった土壌からなる畑で、化学的な農薬に頼らない形の栽培を行っています。
ノーマルのマルヴァジーアがステンレスタンクで熟成させるのに対して、イン ローヴェレはノーマルよりも樹齢の若いブドウを使い、大樽で熟成したもの。海抜180mの畑からマルヴァジーア・イストリアーナを収穫し、除梗後に木製の開放醗酵槽に入れ、48~60時間のマセレーションとアルコール醗酵、大樽で8~12ヶ月醗酵の続きと熟成を行い、ノンフィルターでボトリング、瓶内で1年ほど熟成し、リリース。二酸化硫黄は移し替えのタイミングで極少量のみ添加しています。
ヴィナイオッティマーナでは、ピリオド6に参戦してくれました。
セミナーの様子はこちら→https://vinaiota.com/blog/10871
改めて味わいながら文章を書いていますが、抜栓直後よりも少し時間が経つとやや柔らかなニュアンスになって青りんごのような爽やかな香りが鼻いっぱいに広がり、口当たりは柔らかく爽やかな酸と滑らかなタンニンが締めてくれて、フレッシュで複雑な味わいが広がります。複雑ながらもスムーズに飲み進む軽さもあります。
抜栓後すぐ楽しめますし、比較的安定しているのでじっくりと時間の変化を楽しみながらでも充分楽しめるかと思います。そして、少しだけ冷やしてキリっと飲むのもおすすめです。爽やかな香りが心身共にリフレッシュさせてくれます!この機会に、是非お試しください。
≪宮内の飲んでもらいたいワイン紹介≫
銘柄: Malvasia in Rovere 2018 / マルヴァジーア イン ローヴェレ2018
造り手:Nicolini / ニコリーニ
地域:伊 フリウリ ヴェネツィア ジューリア州
ブドウ:マルヴァジーア イストゥリアーナ
希望小売価格(税抜) : 4,600円