造り手紹介 Il Cavallino / イル カヴァッリーノ その1
造り手:Il Cavallino / イル カヴァッリーノ
人:Sauro Maule / サウロ マウレ
産地(州):ヴェネト
ワイン:Glanselva,Pri,Ca’ Lombarda,My Tai,Sgass
所在地:Via Cavallo, 9 – 36040 San Germano dei Berici VI – Italia <Map>
Web:http://www.sauromaule.com/
若きやんちゃな仔馬ちゃん!!
当主のサウロ マウレは1985年生まれの33歳、我らが先生ラ ビアンカーラのアンジョリーノが世に送り出した新たなお弟子さん造り手です。牛など家畜の肥育を生業とするサウロのお父さんリーノはアンジョリーノとは旧知の仲(なんと若かりし頃一緒にジャズバンドを組んでいました)。自然環境と調和を図った農業への取り組みや人為的な関与を極限まで排しての醸造など、アンジョリーノのワイン哲学が垣間見える話を父リーノから初めて聞いた時、とても感動し、強い共感を覚えたとサウロは言います。リーノの一家が所有していたブドウ畑を譲り受けたことでワイナリーとしての活動をスタートさせます。
自然環境と調和を図った農業への取り組みや人為的な関与を極限まで排しての醸造など、アンジョリーノのワイン哲学が垣間見える話を父リーノから初めて聞いた時、とても感動し、強い共感を覚えたとサウロは言います。リーノの一家が所有していたブドウ畑を譲り受けたことでワイナリーとしての活動をスタート。今現在はガンベッラーラと隣接する集落、モンテベッロ ヴィチェンティーノにある畑で白ワイン用のブドウ(ガルガーネガ、ソーヴィニョン、ドゥレッラ、ピノ グリージョ)を、ダニエーレ ポルティナーリのいるコッリ ベーリチでは赤ワイン用のブドウ(メルロー、カベルネ ソーヴィニョン、タイ ロッソ)を栽培、2011年がファーストヴィンテージで、セラー建設の許可がなかなか下りなかったため2016年まではアンジョリーノのセラーで醸造を行いました。畑&セラーでの仕事は師匠同様に、ボルドー液以外の一切の薬剤を使用せず、添加する酸化防止剤の量も極限まで少なくするか完全無添加でボトリングを行っています。
(完成したセラー)
若い造り手とワインに関する話になると、しつこいくらい「(ワインに)何かを込めなければいけない。」とか「ワインには個性が最も大切。でもその個性はヒトが狙って“作った”ものではなく、テロワール、ヴィンテージ、ブドウ品種の個性が余す事詰め込まれたブドウの中から表出するもののこと。」などと小うるさく言っているわけですが、答えはいつも「もちろん!自分の全てを込めてるよ。」とか「うん、もちろん分かっているよ!!」といった感じの答えが即返ってきた時、心強く思うかと言えば逆に若干イラッとしつつ、心の中で「分かってるだなんて簡単に言うなぁぁぁぁ!!!」と叫んでいるオータがいたりします(笑)。
サウロとイル モラリッザトーレのエンリコ&アンドレアの3人が、ここ最近のオータ説教琴線に触れやすい人たちと言えるかもしれません。この3人に共通するのが、彼らの返答とは矛盾して、案外手法論に囚われているし、好みの“味筋”みたいなものを持っているという点。
2017年夏サウロを訪ねた時も、明らかにその年のブドウの品質(=個性)由来で出てしまったワインの特徴を、「もう少し~だったら、もっと良かったんだけど…。」とサウロ、「じゃあ、サウロはそうならないために何かできたっていうわけ?太陽ちょっと多すぎるからって、空に雲をかけたり、少し雨降らせたりとかできないよね?だったらその状況、ブドウを受け入れるだけなんじゃない?そもそもヴィンテージに良し悪しなんて存在しないんだよ。自分の子供たちには、それぞれに唯一無二の個性があるって思うでしょ?ヒトもブドウも一緒なんじゃないの??雨が多い年は雨が多い味がして、太陽が多い年は太陽の味がしなかったら、意味ないじゃん。」とオータの速射砲の攻撃を受けてしまうサウロ(笑)。
マセレーションした白は、味わい的に仰々しくて飲み心地に欠けるから、個人的には好みじゃないなどと抜かすものですから、ヴィナイオッティマーナ2017のB面ではラ カステッラーダ(東京)とヴォドピーヴェッツ(大阪)と一緒にしてみました(笑)。音楽に例えるなら、ギターは好きだけどピアノはちょっと…とか、ジャズは良く分かんなくてクラシックがしっくりくるとか、そんな漠たる好みなど何の意味もなく、大事なのは音楽として上質か、その楽器を奏でる人の音が心を打つものがあるか否かという事が大事なのではないでしょうか。
同じことをワインで言うなら、マセレーションをするしない、酸化防止剤添加の有無、酸化的ニュアンスの有る無し…そんなの本当にどっちでも良くて、要は心地良く飲めたり、“美味しい”と思えたり、美味しいを超越した何かに心を動かされたりしたのならば、それはきっと“素晴らしい”ワインなのかと。まあなんにせよ、若者に対して説教くさくなるのは、僕自身が歳をとった証拠ですね(笑)。
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造り手紹介 Il Cavallino / イル カヴァッリーノ
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【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2024年7月その3(Maison Vevey Albert,Possa,La Biancara,Il Cavallino,Alberto Anguissola,Pacina,Le Boncie,De Fermo,La Calabretta,Arianna Occhipinti)
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【2024義捐ワインプロジェクト 第一弾】
2011年の震災の時に立ち上げた企画、義捐ワインプロジェクトを再びやることにしました! 2011年配信時のアーカイヴはこちら 造り手からプレゼントしてもらったワインを通常通り販売、その売り上げを全額被災地に寄付させていただく、といった内容になります。 ウクライナでの戦争やイスラエルの問題などもあり ... 続きを読む
【新入荷】オータのアツアツ新入荷&2024年3月その2(Laserra,Vodopivec,Mlecnik,Il Cavallino,Pacina,De Fermo,Cantina del Barone,Cantina de’ll Angelo,Il Cancelliere)
最近、人から言葉を求められることが多くなったオータです。度々触れていますが、わたくし、国語の成績が良かったためしがなく、とりわけ「作者は何が言いたかったのでしょうか」といった読解力を問う文章題が苦手で…。それなのに、学生時代から30年の時を経て、その超苦手だったはずの意味、理由、意図、想いなどを読み ... 続きを読む
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メルマガであれ片付けであれ、大概の仕事はおしりに火が付くギリギリのタイミングまで着手しない事が多いのですが、いざやる時となったらそりゃもう徹底的に!がモットーのオータです。週末に、事務所の開かず(空かず?)の棚に眠っていた、輸入関係の書類の処分をしました。捨てる事ができずにいたら、25年もの月日が流 ... 続きを読む
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①セミナー動画 (質問コーナー|03:03~) ヴィナイオッティマーナ2022 P5 DAY2。ヴェネト州イル カッヴァリーノの当主サウロ マウレ、1985年4月28日生まれ牡牛座の38歳。アンジョリーノの5番目のお弟子さんと言う枕詞はもういらないかもですね。細やかな気遣いある口調でこれからの自 ... 続きを読む
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恐ろしいほどに濃厚な時間&空間を過ごしているオータです・・・。帯同8日目にして激烈に疲れてしまっていますが、サイコーにハッピーです!おかげさまで「ヴィナイオッティマーナ2022 / ピリオド1」も大きな問題も起こることなく(オータ目線では、になりますが・・・)終える事が出来ました。 来場者の方たち、 ... 続きを読む
ヴィナイオータかわら版 ~小沼編 その四~
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造り手紹介 Il Cavallino / イル カヴァッリーノ
造り手:Il Cavallino / イル カヴァッリーノ人:Sauro Maule / サウロ マウレ産地(州):ヴェネトワイン:Sgass, Sgass Rose’, Glanselva, Pri, Ca’ Lombarda, My Tai, Peter Pan所在地 ... 続きを読む
【新入荷】2022年5月その1(Casa Coste Piane,Fonterenza,Radikon,Gravner,Il Cavallino,Ezio Cerruti,Nicolini,Bressan,Cantina Giardino,Le Boncie,Arianna Occhipinti,La Calabretta,De Fermo,Lasserra)
先日、取引先の酒販店さまが弊社ワインの試飲会を企画してくださったので、福岡に行ってきました。まだ正当な評価を得られていない造り手のワインばかりのマニアックな試飲会だったのですが、沢山の方にお越しいただきました。自社企画の試飲会をほとんど全くやらないことで悪名高いヴィナイオータですが、ゾーンや造り手を ... 続きを読む
【新入荷】2022年1月その3(Lasserra,Naturale,Pacina,Il Cavallino,Sabadi)
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コンポスト作りに使うための落ち葉(1年分なので大量です!)を集めながら、「落ち葉拾いみたいなことに、こんなに前のめりに取り組む日が来るとはねぇ…。きっと天国のロレンツォなら、こちらの意図なんか一瞬で理解しちゃうんだろうな。またヒサトが楽しそうなこと始めたぞ!って思ってくれてるといいなぁ…」などと妄想 ... 続きを読む
【新入荷】2021年7月その2&その3(Il Censo,Il Cavallino,Daniele Portinari,Tropfltalhof,Sabadi)
仲良くさせてもらっている保険屋さんから「会社が社員にワクチン接種をしましたか?という質問をすることが、もうすでにパワハラに当たるんです。」という話を聞いて、驚くのと同時になるほどなぁと思ってしまったオータです。 僕自身、今回のワクチン接種に関しては慎重(懐疑的?)な姿勢を取っていますが、接種と ... 続きを読む
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ヴィナイオータ かわら版 ~小沼編 その壱 ~
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ヴィナイオータ かわら版 ~石橋編 その参~
石橋の“飲んでもらいたい”ワイン紹介! プリ 2016 (Il Cavallino) 皆様こんにちは。 10月から実施される、消費税増税ならびに軽減税率適用に伴うシステム変更対応にてんやわんやのシステム開発部(仮)・石橋です。システム変更に伴い、納品書の仕様も9月出荷分から変更 ... 続きを読む
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イル カヴァッリーノのスタンダードラインの白、グランセルヴァ2015の終盤の売れ行きは、味わいが完全解放された頃に売り切れるという”ナチュラルワインあるある”を体現するかのような勢いがありました。天候的にも難しい上に、味わい的にも閉じまくっていた2014を大量に買った ... 続きを読む
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造り手:Il Cavallino / イル カヴァッリーノ 人:Sauro Maule / サウロ マウレ 産地(州):ヴェネト ワイン:Glanselva,Pri,Ca’ Lombarda,My Tai,Sgass 所在地:Via Cavallo, 9 – 3604 ... 続きを読む
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突然ですが、6年前に拙ブログ内でしました、「よほどのことがない限り、取扱い造り手を増やさない」宣言を取り下げることにしました(笑)。6年前には50数軒だった取引先も、気付けば80近くにまで…。 よほどのことがあり過ぎて、宣言自体が全く意味をなしていないことに今更ながら気が付きました。 すでに ... 続きを読む
【新入荷】2017年11月 その2 (Il Cavallino、Canonica)
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ダニエレくんに続き、アンジョリーノのお弟子さんシリーズ第2弾は、現在32歳! これからが期待されるサウロ マウレのイル カヴァッリーノです。 牛など家畜の肥育を生業としていた父リーノがアンジョリーノと旧知の仲だった縁で、ワイン造りをスタートさせたサウロ。 2011年から2015年まではアン ... 続きを読む
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(新)造り手紹介 Domaine des Miroirs / ドメーヌ デ ミロワール 【新入荷】2023年5月その3(Radikon,Domeine des Miroirs)と鏡氏から皆さんへ 【新入荷】2022年4月その3(Massa Vecchia,Domeine des Miroirs)と鏡氏から皆さんへ 【新入荷】2021年3月その2 (Daniele Piccinin, Bressan, Massa Vecchia, Aia Vecchia, Lucie Colombain, Domaine des Miroirs) 【新入荷】2020年2月その2(Camillo Donati、La Biancara、Domaine des Miroirs)