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2016-11-29

Ar.Pe.Pe / アールペーペ

造り手:Ar.Pe.Pe / アールペーペ
人:Isabella Pelizzatti Perego, Emanuele Pelizzatti Perego / イザベッラ ペリッツァーティ ペレーゴ、エマヌエーレ ペリッツァーティ ペレーゴ
産地(州):ロンバルディア州
ワイン:【Sassella】Ultimi Raggi、Vigna Regina、Rocce Rosse、Stella Retica
【Grumello】Buon Consiglio、Rocca De Piro
【Inferno】 Fiamme Antiche
Rosso di Valtellina
所在地:Via del Buon Consiglio, 4, 23100 Sondrio SO – Italia <Map>
Web:https://www.arpepe.com

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1860年以前からブドウ栽培とワイン生産してきたペリッツァーティ家はかつて、50haのブドウ畑を所有していたが、1970年代に相続等の問題でワイナリーを売却してしまう。現当主の父であるアルトゥーロは、売却後も変わらずペリッツァーティの名前でリリースされる、質より量や効率を重視したワインを目の当たりにし、失われゆくヴァルテッリーナのワインの伝統を憂い、そしてそのかつての名声の復権を願い、1984年にAR.PE.PE.(自身の名前であるArturoに、父方と母方の名字、Pelizzati、Peregoの略)を創立、現在はアルトゥーロの子であるイザベッラとエマヌエーレによって、13haの畑を所有。畑はサッセッラ地区とグルメッロ地区の南向きの急斜面にあり、山の形に沿った小さな段々畑となっていて、ネッビオーロ(キアヴェンナスカ)のみを栽培。かつてのヴァルテッリーナがそうであったように、温度管理をせずに20-25日間にも及ぶ長いアルコール醗酵を行い、オーク、栗やアカシア製の大樽での長期熟成、そして瓶内でも数年寝かせた後にリリースされる彼らのワインは、“ヴァルテッリーナの良心”と言っても過言ではない。ワイナリーはグルメッロにある彼らの畑、ロッカ デ ピーロの麓の岩盤を掘って作った。

しばしば、何年創業のワイナリーというのを目にしますよね。しかしながら彼らの場合、いつから生業として、ブドウ栽培、ワイン生産をやってきたのか、文献に残っておらず、記憶にもないそうで。じゃあなんで1860年という具体的な数字が出てくるのかといいますと、スイスの、代々に渡ってペリッツァーティ家のワインを買い続けてきた一家が、1960年に訪ねて来まして、曰く、この年でペリッツァーティをワインを買い続けてちょうど100年になるという・・・。なので、それを記念してお祝いをしようといった時に、だったらワイナリーの創業年も彼らが100年前から買っているって言うんだから、100年はワイナリーの歴史は少なくともあるってことだから、1860年にしちゃおうということに。

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1960年代に現在のワイナリーを完成させる(かつては、山の外にせり出している部分があって、もーーーーっと大きかったんだそう・・・)。
1970年代には、50haものブドウ畑を所有していたが、相続等の問題でワイナリーをスイス/アメリカ資本の食品会社に売却してしまう。そして現当主の父であるアルトゥーロは、売却後も変わらずペリッツァーティの名前でリリースされる、質より量や効率を重視したワインを目の当たりにする。
失われゆくヴァルテッリーナのワインの伝統を憂い、そしてそのかつての名声の復権を心に誓い、1983年に一部の畑を買い戻し始め、1984年に新ワイナリーAR.PE.PE.(自身の名前であるArturoに、父方と母方の名字、Pelizzati、Peregoの略)を創立する。

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彼の、ヴァルテッリーナのワインに対するアイデアは非常に明確なもので、それは現代醸造学的、マーケティング的には異端とされかねないものだった。その考えの基本となっているもの、それは”時間”。
1984年から醸造を開始して、初めてワイナリーの外にボトルが出たのが1990年。彼は自らの行動で、ヴァルテッリーナのテロワールを引き出してあげる最良の方法が時間であることを証明してみせた。
現在はアルトゥーロの子であるイザベッラとエマヌエーレによって、13haの畑を所有。
温度管理をせずに20-25日間にも及ぶ長いアルコール醗酵を行い、オーク、栗やアカシア製の大樽での長期熟成、そして瓶内でも数年寝かせた後にリリースされます。

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山の向こう側がスイスということで、おそらく誰もが気候的に寒いとイメージされると思います。実際彼らの説明を受けるまではそう思ってました。しかし、北は高い山に守られ寒風はブロックされ、南からの湿った空気も南部の山でブロックされる。そして西にあるコモ湖からの暖気が訪れるため、春夏は非常に温暖で乾燥しています。つまりはブドウ栽培に適した場所ってことになるかと。とはいえ、あの畑で作業する大変さといったら想像を絶します。
そして、僕たちが尋ねるよりも先に彼らのほうから言うには、
”化学肥料も使わないし、除草剤などは使わずに草刈は手作業でやってるけど、農薬だけはボルドー液よりも強いものを使っているんだ”。13haの畑を、8人のフィックスの労働者(+エマヌエーレ)があっちの畑終わったらこっちの畑、こっちが終わったらまたあっちみたいに、春から収穫までまさに駆け足で仕事してぎりぎりなんだそう。
ちなみにですが、ちょうど同じくらいの畑面積を持つアンジョリーノの場合、収穫以外の基本的な畑作業は2-3人でやっています。つまり人件費だけで3倍以上かかるんです。トラクターも当然入れませんので、収穫したブドウも全て人力で畑の外に出さなければなりません。
そして段々畑を支えている石壁、ただ積んだだけのものなので、毎年どこかしらかが崩れ壊れたりするらしく、その畑の下に民家がある場合など、町から直すようにという指導がくるらしい。で、当然直すわけですが、それも全て自費、補助金は一切ないそう。この修繕費だけで毎年数百万がかかるといってました。岩山と畑の混在した景観そのものが、ヴァルテッリーナの自然と人が共生している証であり、彼らが守ろうとしている伝統、文化はそういったことにも反映されているのです。

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