造り手:Trinchero / トリンケーロ
人:Ezio Trinchero / エツィオ トリンケーロ
産地(州):ピエモンテ
ワイン:Barbera d’Asti Vigna del Noce、Nobius、Palme、Sogno di Bacco、A-iuto!、A-yuzuki!…等
所在地:Vianoce, 56 – 14041 Agliano Terme, AT – Italia <Map>
イケメンで、快活&爽やかで、曲がったことが大嫌いで、正義感に溢れ、独身で、資産家で、かっちょいい車とバイクに乗り、音楽とかもやっちゃったりして、美味しいレストランにも無茶苦茶詳しくて、おまけに造るワインも美味い!全男性の敵(笑)こと、永遠の独身貴族エツィオ トリンケーロ。
アスティ県で一番最初にDOCの登記
トリンケーロは、アスティ県で一番最初にDOCワインの自家元詰めを行うための登記をした造り手で、エツィオが3代目に当たります。当初から、自然環境の最大限の配慮を払った農業を心がけ、セラーでも人為的関与を極力避けたワイン造りを理想としてきました。彼がワイナリーの仕事をすべて任された時点では40haもの畑を所有していたそうなのですが、品質の高いワインを造るのには広すぎる!!ということで、もっとも条件の良い畑10haほどを残して、他は全て売却ないし賃貸ししてしまいます。
残した畑の中でも、最も重要な2区画が、ワイナリーに隣接した畑、ヴィーニャ デル ノーチェとノーチェに隣接するバルスリーナ。ノーチェは、1920年代に、バルスリーナは、30年代にバルベーラが植えられた畑です。(写真はノーチェ)バローロやバルバレスコのあるアルバ地区に比べると、粘土質でより肥沃な地質を持つアスティ地区ということもあり、施肥をしなくてもアルコール度数の高い、凝縮した果実味を持つワインができると考えるエツィオは一切の肥料を撒かず、ボルドー液以外の化学的な薬剤に頼らない農業を行っています。
10種類のブドウを栽培、どれもが他の追随を許さないクオリティ
バルベーラが主要品種ですが、その他にもなんと9種類のブドウを栽培していて、白以外は全て単一品種でリリースさせていますので、ワイナリーの規模を考えてると、非常に多種類のワインを造っていると言えると思います。さらに、リリースされる全てのワインが、他の造り手の追随を許さないくらいのクオリティとテンションを備えています。
その高いレベルの“トリンケーロ スタンダード”は、どのようにして維持されているかというと、答えは簡単。納得できないものはボトリングしないのです!!揮発酸が高くなりすぎたものはお酢屋さんに、揮発酸は高くないけどワインとして少しでも腑に落ちないことがあったらバルク売りをしてしまうそうで、僕が訪問した翌日にお酢屋さんが来ることになっていて、8000リットル(!!!)渡すと言ってた時には、目が点になりました…。
どのワインもがあまりにも普通に凄すぎるので、逆にありがたみ感に欠けてしまうのか、個々のワインに対する注目度が散漫になっている時があるような気がします。
A-iuto(2005)、A-Yuzuki(2009)について
多雨に見舞われた2005年はトリンケーロにとっても難しかったヴィンテージで、収穫時には厳しい選果を余儀なくされました。そのため、もともと少量生産の白ワイン3種類も生産量が半減し、単一でボトリングしたとするとシャルドネとマルヴァジーアは1000本にも満たない量しかできないとわかったエツィオ トリンケーロは、白3種類全てをブレンドすることにしました。2006年の秋にブレンドされたものを飲んだ時、そのバランスの良さには本当に驚きました。単体ではチャーミングだが線が細いアルネイス、良年であればアルコール度数15%を超えるパワフルなシャルドネに魅惑的な香りの反面、苦味も出てしまうマルヴァジーアのブレンドは互いの持ち味を生かした素晴らしいものでした。
僕が常々、サッサイアの価格帯でサッサイアと比肩できる白を探していた事を知ったエツィオ(彼もサッサイアを愛する1人なので僕の気持ちが分かってくれたのでしょう)が、従来の彼の白(シャルドネ、マルヴァジーア)に比べ安価でこのワインを提案してくれ、わが愛息の生まれ年の2005だったということもあり、公私混同をさせたら日本一の僕は全量を買うという条件で名前まで付けさせてもらうことにしました。イタリア人に息子の名前を覚えてもらうために使っていた“Aiuto(発音的にはアユート)”という“助け、援助”(!を付けたら“助けて!”)を意味する言葉と“A Yuto”(Aはイタリア語の前置詞で、ゆうとに、の意)を掛けてみまして、ラベルのデザインはエツィオとサノヨーコが考えてくれました。
不思議なワインです。見せる表情が本当に豊か。温度は高めの方が好みかな。渋いし苦いしと、強い要素があるのにもかかわらず、恐ろしい飲み心地。ラディコンのオスラーヴィエを小さくしたような感じ。エツィオが毎晩飲んでるって言ってたけどちょっと納得。
2014年春トリンケーロを訪ねた際、「次のアユート!ロッソなんだけどさ、いいワインがあるんだよ。ヒサト、そういえばお前の娘って2009年生まれだったよね?」と言いながら向かった先にあった樽には、VinoRosso(ヴィーノ ロッソ)とだけ書いてある…。
近年、EUレベルでの法律が厳しく、樽ないしタンクの中にどんなワインが入っているのかをちゃんと明示しておかないと罰せられることもありまして、DOC、DOCGないしIGTのワインに関しては良く、“Vino atto a divenire XX DOC (XX DOCワインになる適性を備えたワイン)”と書いてあったりするのですが、ヴィーノロッソとしか書いていないという事は、VdT(ヴィーノ ダ ターヴォラ)、つまりテーブルワインで、ラベルへのヴィンテージ表記も許されないワインという事で…。
「で、このワインて中身なんなの?」と僕が聞くと、「ああ、ヴィーニャ デル ノーチェ(以下VDN)の09」と平然と答えるエツィオ。
当たり前ですが、滅茶苦茶美味しいぃぃぃっ!!これがなぜヴィーノ ロッソ?なぜ普通にVDN(DOCGワインとして)として売らないの??という疑問が頭に渦巻いたままところに、
「09といえば、もう1つすげえいいワインがあるんだよ」と言って飲ませてくれたのは、パルメと呼ばれる区画に、1982年に約2ha植えられたバルベーラでした。
これまた更にパワフル&タニックでVDNよりも荒々しいけど、すんばらしいワイン…。なんでも、東向きにやや傾斜した畑で、日光を1日中浴び、土壌も素晴らしく、いつもアルコール度数、ストラクチャーがしっかりしていて、素晴らしい香りのブドウを生み出す土地だそう。「VDNが1樽、VDNとパルメが半々のが1樽、パルメ単一の樽が2樽あるんだけど、どうよ?」とエツィオ。
「え、それって合計4樽で1樽5000リットルだから…約3万本??????ひええええ。でも、娘のヴィンテージだし、1樽分ずつ引き取っていいのなら行く!!!」と僕。
味わいを一定にするために4つの樽のワインをブレンドし、ボトリングしてもらったものが2009年のa-iuto!(ア ユート)ならぬ、a-yuzuki!09(ア ユヅキ)となります。息子の遊人には申し訳ないですが、彼のヴィンテージ05に比べると09は全てがリッチですし、欠点のかけらも見当たらないワインです。(ですが、アユート!05も、もうしばらく時間を与えてあげて、あの揮発酸が落ち着いた頃にはとんでもないことになると思います!!)
原産地呼称(DOC、DOCG)について
そんな凄いワインをなぜテーブルワインとしたのか?それは、いわれのない理由でDOC、DOCGの官能検査を落とされるから。(色の濃さ、アルコール度数、SO2の少なさ…)落とされること自体も問題なのですが、再検査するのにも再び書類用意したりと不毛な労力&時間が必要になる。近年、書かなきゃいけない書類の量がハンパなくなってきているようで、基本すべて自分でやらなければいけない小規模ワイナリーにとっては非常に負担となっています。
ワインは、ボトルに入れた瞬間にセラー内のスペースを取る存在になりますので、エツィオの場合生産量の多いワインは、何回かに分けてボトリングをしていたのですが、DOCGの認証をもらったら半年以内にボトリングしなければならないというルールができてしまったので、一気にボトリングするようになり、大量のボトルをストックするために、物置を改装してストックヤードにとまたしても出費を強いられ…。今まで通りに数回に分けてボトリングしたとして、1回目は通ったけど、2回目に落とされたら、同じワインなのに違う名前でリリースせねばならず、当然のことながら、別ラベルも用意しなければいけないわけで…。
ただでさえワインを長期熟成させているので、セラーにはワインがいっぱいあるし、畑を手伝ってくれる人もいないし、諸々のルール改正もさらなる投資を強要するようなものでと、踏んだり蹴ったりなんです。大手のワイナリーにとっては、なんの問題のないことでも、小規模な造り手には大きな負担になることが増え過ぎて、本当に誠実な造り手にとっては生きづらい世の中になって行っているのを感じます。そんな彼らを将来的に助ける術があるとすれば、誠実な造り手が醸す誠実なワインが圧倒的に支持されているという、お上(政府、原産地呼称委員会など)からしてみたら無視できない状況、ムーヴメントを生み出すことが必要なのではないでしょうか??そのために僕たちができる事は、明らかですよね?
【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2024年9月その1(Camillo Donati,Il Moralizzatore,Gravner,Stefano Berti,Cascina Roccalini,Trinchero,Pierpaolo Pecorari,Cristiano Guttarolo,Natalino del Prete)
【新入荷】2024年1月その2(Daniele Piccinin,Trinchero)
【新入荷】2023年12月その3(Bressan, Francesco Brezza, Camillo Donati, Trinchero)
ヴィナイオータかわら版 ~加藤編 その六~Trinchero / Barslina 2013
ヴィナイオータかわら版 ~湯浅編 その壱~Trinchero / Nobius 2013
【新入荷】2023年10月その4(De Bartoli,Trinchero)・Two Metre Tallのサイダーのお話
(新)造り手紹介 Trinchero / トリンケーロ
【新入荷】2023年5月その2(Camillo Donati,Lucie Colombain,Trinchero,Cascina Roccalini,Daniele Piccinin,Pierpaolo Pecorari)
【新入荷】2023年3月その2(Davide Spillare,A Maccia,Trinchero,Borgatta, AR.PE.PE.,Daniele Portinari,Cantine dell'Angelo,Il Cancelliere)
【新入荷】2022年12月その1(Mlecnik,Vodopivec,Trinchero,Casa Coste Piane,Borgatta)
ヴィナイオータかわら版 ~酒井編 その三~
【新入荷】2022年9月その1(Radikon,Gravner,Bressan,A Maccia,Daniele Portinari,Arianna Occhipinti,Trinchero)
【新入荷】2022年6月その3(Bressan,Pierpaolo Pecorari,Il Moralizzatore,Cristiano Guttarolo,La Calabretta,Montesecondo,Sanguineto,Daniele Portinari,Borgatta,Trinchero,Daniele Piccinin,De Bartoli)
【新入荷】2022年6月その2(Trinchero,Case Corini,La Biancara,Naturale,Paolo Bea)
ヴィナイオータ かわら版 ~佐藤編 その六~
【新入荷】2021年2月その3 (La Castellada, De Bartoli, Trinchero, Daniele Portinari)
【新入荷】2021年1月その3(Case Corini, Trinchero, Bressan, Pierpaolo Pecorari, Brezza)
【新入荷】2020年9月その1(Trinchero、Camillo Donati, Fonterenza, Valter Mlecnik)
【新入荷】2020年7月その3(Casa Coste Piane、Daniele Portinari、Sanguineto、Trinchero、A Maccia、Stefano Berti)
【新入荷】2019年11月その1(Trinchero、La Biancara、Arianna Occhipinti)
【新入荷】2019年5月 その3(Trinchero、Sanguineto、De Bartoli、La Calabretta)
【新入荷】2019年5月 その2(Trinchero、Case Corini)
【新入荷】2018年11月 その3(Trinchero、Alberto Anguissola、Pacina)
ヴィナイオータかわら版 ~ 岸本編 その参 ~
【新入荷】2018年1月 その1 (Casa dei Tajarin、Domeine des Miroirs、Ezio Cerruti)
【新入荷】2017年8月 その4
【新入荷】2016年10月 その3
【新入荷】2016年10月 その1
【ほぼ毎】トリンケーロ、ステーファノ レニャーニ (2016年7月)
【新入荷】2016年2月その3
造り手紹介 Trinchero / トリンケーロ
【新入荷】2015年3月その2(Trinchero,Pacina,Paolo Bea)
【新入荷】2015年1月その4&2月その1(De Bartoli,Stefano Legnani,Trinchero,Ezio Cerruti,Daniele Piccinin,Monastero di Vitorchiano,Bressan,Domeine des Miroirs)
造り手からのオッティマーナ感想文 その6 トリンケーロ
造り手からのオッティマーナ感想文 その6 トリンケーロ
造り手紹介 トリンケーロ
【新入荷】2014年9月その1&2(Cantina Giardino,Il Colle,Le Boncie,Trinchero)
【新入荷】2014年3月その1(Campi di Fonterenza,Il Vei,Trinchero,La Biancara,Radikon,Massa Vecchia)
【新入荷】2014年2月その2(La Biancara,Pacina,Trinchero)
【新入荷】2013年8月 (Bartolo Mascarello、Trinchero、Massa Vecchia、Paolo Bea、Arianna Occhipinti、De Bartoli)
【新入荷】2013年2月 (Marco De Bartoli & Terzavia、Domaine des Miroir、Trinchero、Camillo Donati、La Collina)
【新入荷】2012年11月 (Bartolo Mascarello、Trinchero 、Bordino Cinzia、A Maccia、Nicolini、Campi di Fonterenza、Paolo Bea、Cantina Sociale della Planargia、Romano Levi )
【新入荷】2012年2月 その2 (Trinchero)
【新入荷】2011年10月 その2(Trinchero、Camillo Donati )
【新入荷】2011年1月(Alberto Anguissola、Trinchero、La Calabretta)
トリンケーロ-フランクとの出会い
懸案事項のひとつ、私物ワインの片づけを怒涛の入庫前に終えることができて、ほっと一息のオータです。
作業をしながら増える私物ワイン&ヴィナイオータの在庫を実感したり、毎月何通となく届くM&Aないし事業継承のDM(大概は不特定多数に送られているものなわけですが、中にはこちらの事情をそれなりに把握していた ... 続きを読む
【ダニエーレ ピッチニン】
ダニエーレ ピッチニンからは、完成度的に極みに達した感のあるスプマンテ、エポケー2020とローザ ペル ヴォイ2020に加え、白のスタンダードラインのビアンコ ムーニ2022が再入荷しました!3ワインとも大量入荷しましたので限定とはしませんが、前回の売れ行きは本当にとんで ... 続きを読む
“全球フルスイング”や、“やらないで後悔するより、やって後悔しろ”なども候補に挙がりますが、座右の銘をひとつだけ選ぶのなら、やはり“公私混同”となる気がしているオータです。ワインという、人生に愉しみや喜びをもたらすものを仕事のツール(そして自己表現のいち手段!)としていることもあり、食べるや飲むにま ... 続きを読む
皆さま、こんにちは。だだ商店だだ食堂の店長の加藤です。季節も移ろい、こっくりほくほくと美味しそうな野菜達が街のマルシェやだだ商店に並んでいます。赤ワインがより美味しく感じる今日この頃、イタリアワインの真価を発揮するのはやはりこれからの季節ではないでしょうか。近頃はおかげ様でだだ商店だだ食堂も何かとパ ... 続きを読む
メルマガをご覧の皆様、はじめまして!今年の6月にだだ商店だだ食堂のセラースタッフとして入社しました、湯浅高志(ゆあさたかし)と申します。はじめましてということで、まずは自己紹介、その後に「飲んでもらいたいワイン」をご紹介したいと思います。
生まれも育ちは茨城県の下妻市。そう、あの映画「下妻物語」の下 ... 続きを読む
現地6泊という強行日程でヨーロッパに行くことにしたオータです。パーチナという地所をティエッツィ家(奥さんジョヴァンナの一家)が購入してからちょうど90年になるそうで、それを記念して世界中の彼らのインポーターを招待し、1日みんなで過ごそうよ的イベントを彼らが企画、そこにオータも参加してきます。
あまり ... 続きを読む
造り手:Trinchero / トリンケーロ
人:Ezio Trinchero / エツィオ トリンケーロ
産地(州):ピエモンテ
ワイン:Barbera d’Asti Vigna del Noce、Nobius、Palme、Sogno di Bacco、A-iuto!、A-yuzuki ... 続きを読む
某ワイン関係の雑誌に掲載された記事にちょっとモノ申したいと、つい先日まで心の中で鼻息荒くしていたのですが、本メルマガを書く今この瞬間、全然ロックな気分になれず、書くのを(ほぼ)やめることにしたオータです(笑)。気分が乗らないという理由以外にも、昨今の日本の政治やメディアの世界では普通になってしまった ... 続きを読む
ヴィナイオッティマーナ2022-2023の全日程が終了し、やや脱力気味のオータです。自然を身近に感じられるロケーションで、イベント自体の時間も比較的長く、造り手の数も絞られているため試飲と造り手との交流をゆっくり楽しむことができ、全国から集った素晴らしいレストラン3軒が手掛けるその日限りのコラボラン ... 続きを読む
スロヴェニアの巨人ヴァルテル ムレチニックのシャルドネ2014とメルロー2010が終売間近ということで、シャルドネは2013、メルローは2種類ある2011ヴィンテージをリリースします!ヴォドピーヴェッツとムレチニックはほぼ時を同じくして、それまでは“完熟の向こう側”を追求していたところから、完熟以 ... 続きを読む
皆さま、こんにちは。3度目の登場となります、農業部の酒井 かえでと申します。名前通りの分かりやすく秋生まれということもあり、やっぱりこの季節が一番好きだよなと年を重ねる度に感じています。ヴィナイオータ本社のある茨城は栗の産地ですので、この時期は栗の木からイガが落ち、道端にごろんと転がっています。
... 続きを読む
この夏は(去年も?)、上原ひろみちゃん(10枚以上のヴァリエーションがっ!)とレキシ(4-5枚)のTシャツだけで、ほぼほぼ過ごしてしまったオータです。オータがレキシ好きだという事を意外だと思う方がいるようなのですが、オータにはそれが意外だったり…。レキシは常にお茶らけていて、おバカな事ばかりしてるか ... 続きを読む
本メルマガが配信される頃には、イタリアを旅している(はず!の)オータです。なにしろ2年ぶりの渡伊になりますので、今は少々緊張しております。ヴィナイオータを創業して24年になりますが、ここまで間があいたのは初めてのこと。
入国制限や国家間の紛争、マスクの内側と外側の世界、アクリル板の手前と向こう側など ... 続きを読む
まずはトリンケーロ!アルネイス、マルヴァジーア、シャルドネをブレンドしたワイン、アユート ビアンコの2020年と、トリンケーロのバルベーラとしては最もベーシックなものなのに、他の造り手のクリュ物ないしリゼルヴァか!っていうくらいのテンションを持つ、テッラ デル ノーチェの2016年が ... 続きを読む
いつもお世話になっております。つくば本社の佐藤です。
昨年よりしばらくの間、本社事務所から少し離れた別事務所を拠点としておりましたが、数ヶ月前より再び本社事務所に拠点を戻しました。事務所で電話に出ると、すごく久しぶりにお話するお客様だったりして、やっぱり沢山のお客様とお話ができるのは楽しいなと思いな ... 続きを読む
ラ カステッラーダと取引を開始してから20年(!!!)が経とうしてしていますが、ビアンコとリボッラを切らしたことなど未だかつて一度もなかった気が…。そんなカステッラーダから欠品アイテムが一通り届いています! ビアンコ&リボッラは2012年が再入荷、シャルドネ、フリウラーノ、ピノ グリージョは新ヴィ ... 続きを読む
尊大なワインであればあるほど生産量も少なく、その結果として各インポーターへの割り当ても極々限られた量になる…というのが一般的な話だと思うのですが、時に偉大としかいいようのないワインがビックリするほど大量に入荷するのは、ヴィナイオータのストロングポイントだなぁなどと自己分析してみたり ... 続きを読む
「おいしさ」の起源 その1
「おいしさ」というと、その質や範囲、範疇などが人により千差万別な、嗜好性のあるものだという認識が一般的だと思います。
食の好み(何をおいしいと感じるか)は、その瞬間の我々の体調や精神状態、そしてTPO、外的情報などにも影響を受けるものではありますが、その基礎は、生まれ育った場所の文化&社会的背景や家庭環境など、自ら選択する余地のない要素によって形成されるものなのかと。その国、その土地、その家庭独特の食文化や食習慣を端緒として、個々人が持つ好奇心や先入観のあるなし(謙虚さ?)などが触媒的役割を果たしながら、時間と経験を重ねてようやく輪郭を成すものなのだとオータは考えています。
(さらに…)
カーサ コステ ピアーネの、グレーラ(プロセッコ)にリースリングを少量入れ、混醸したワイン、ブリケット2017が終売間近とのことですので、シュールリー2018と新しいワイン、アンノ ドミニ2018をリリースします!ブドウの品質も最高だった上に、収量にも恵まれた2018年、泥灰土と砂岩が豊富な土壌 ... 続きを読む
トリンケーロからは、皆さん待ちかねのアユートビアンコ2017が届きました!近年のトリンケーロのワインの持つ飲み心地たるや…。瞬殺必至です。
少量ではありますが、セラーに残っていたパルメ シャルドネ2016とソーニョ ディ バッコ2016(マルヴァジーア)も届いております。ザクザクです!
前ヴィン ... 続きを読む
カンティーナ ジャルディーノ御一行様を迎えに行くバスを待つ間に、本メルマガを書き始めたオータです。何しろスケジュールがびっしりのツアーですから、早々に書き上げ、自分自身を追い込まないようにしないと…。今回は撮影スタッフも帯同してのツアーですので、読めない部分が多分にあり凄くドキドキです。旅そのものは ... 続きを読む
自身のワインが、他の自身のワインのライバルになっているという点で、トリンケーロほど割を食っている造り手はなかなかいないのではないでしょうか。そんなトリンケーロからは、港で長らく休ませていたワインを引き取ってきました!
エツィオがこれは!と思った年にしか単体で醸造、ボトリングされることのないメルロ ... 続きを読む
ワイン会などの機会で僕が良くお話するネタの中に、“皆さんがオータにしてくる3大質問!”というものがあります。そのうちの1つが、「このワインの飲み頃っていつ頃?」だったりするのですが、当然のことながら素直に答えることなく、「吉永小百合さんは、いつが一番綺麗だったのでしょうか?」と逆質問するようにしてい ... 続きを読む
スタッフの “ 飲んでもらいたい ” ワイン紹介!!
岸本(関西支部)編 その参
Vinage 2015 ヴィナージュ(Trinchero トリンケーロ)
「秋はアタシの季節。」
樹齢80年を超えるバルベーラを大切に育て、大樽での超長期熟成による伝統的なワインを造るトリンケーロ。熟成中の全ての ... 続きを読む
昨年は皆様には大変お世話になりました。オータ個人としては非常に考えさせられることの多い年でした(いつもという噂も…)。昨年得た反省点や学びを必ずや本年へと反映させ、昨日よりはマシなオータになれるよう精進していく所存ですので、どうか見限らないでくださいね(笑)。
ヴィナイオータも今年でなんと創業20 ... 続きを読む
2週間のイタリア出張からの帰りの飛行機の中で本ご案内を書き始めております。
それにしても暑かった…。水分が欠乏しているところで試飲を続けたからか、アルコールのまわりも早く、猛烈な眠気に襲われることがしばしば(オータは酔うとすぐ寝ちゃいます)…。とはいえ、出張のタイミングがもう少し早かったら、40度 ... 続きを読む
またしてもトリンケーロからワインが大量入荷です!!!!
皆さんお待ちかね、アユート!ビアンコの最新ヴィンテージ2015年が届いています。前回入荷のソーニョ ディ バッコ2014(マルヴァジーア)同様、醸し醗酵の期間を短くしたため色調はやや薄くなり、味わいも良い意味で軽くて親しみやすく、2015年と ... 続きを読む
ちょうどこの時期に造り手のところから旅立つワインが、日本に到着し通関切れるのが12月頃…。こんなことから、また1年が終わろうとしているんだなぁと思わされてしまうオータです。
計算してみたところ、年内にあと7コンテナー分(約9万本)のワインを倉庫に収容しなければならないようで…軽く気が遠くなる数字で ... 続きを読む
『ほぼ毎月つくり手紹介』7月は、5月より弊社直営店“da Dada”からヴィナイオータに転属となりました石橋が担当します。すでにお目にかかっている方もはじめましての方も、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
7月はピエモンテ州の「トリンケーロ」と、リグーリア州の「ステーファノ レニャーニ」です ... 続きを読む
先日来日したデ バルトリ家の次男セバスティアーノと鎌倉の銭洗弁天に行ったのですが、「お金がもっと入ってくるように」ではなく、間違って「お金が(税金という名の下に)あまり出て行かないように」とお願いしてしまったオータです。
秋田から青森へと向かう鈍行列車(特急列車、乗り逃しました…)の中でこの文章を書 ... 続きを読む
造り手:Trinchero / トリンケーロ
人:Ezio Trinchero / エツィオ トリンケーロ
産地(州):ピエモンテ
ワイン:Barbera d’Asti Vigna del Noce、Nobius、Palme、Sogno di Bacco、A-iuto!、A-yuzuki ... 続きを読む
ヴィーニャ デル ノーチェの畑にあるクルミの木
造り手が帰国の途に就いてから1か月近く経ちますが、彼らから送られてくる感想文の訳が終わらない限り、僕のオッティマーナは終わりません(涙)。スタッフも増えて事務所のスペースが手狭になったため、自宅書斎(別名漫画部屋)へのオータPC&全資料の移動を暗に要 ... 続きを読む
デバルトリ兄妹の珍しい3ショット!左から長男レナート、末っ子ジュゼッピーナ、次男セバスティアーノ
まだまだ新入荷は続きます!!!オッティマーナ前にあと2回、イベント後に3回分のワインが控えておりまして、当然のことながら、ツアーの最中に文章を書くことはできませんから、始まる前までに書き溜めておかねば ... 続きを読む
自分で訳すのがこっぱずかしいお手紙第2弾は、エツィオ トリンケーロからです!!!
ヒサト、オマエ=ヴィナイオータとご理解ください
俺たちの付き合いもなんだかんだで15年近くにもなるから、ヒサトの仕事ぶりも概ね知っているつもりではいたけど、今回他の造り手達や沢山の日本人とあちこちのイベントで一緒に過ご ... 続きを読む
自分で訳すのがこっぱずかしいお手紙第2弾は、エツィオ トリンケーロからです!!!
ヒサト、オマエ=ヴィナイオータとご理解ください
俺たちの付き合いもなんだかんだで15年近くにもなるから、ヒサトの仕事ぶりも概ね知っているつもりではいたけど、今回他の造り手達や沢山の日本人とあちこちのイベントで一緒に過ご ... 続きを読む
ようやくオオトリにまで来ました!!でも、もう8時間で造り手達が来日です…。
このツアーが終わったら、2月のオッティマーナ赤2015まで2か月…また新たに造り手紹介文を書き始めないと…ひえええ。
今回紹介するのは、トリンケーロです!!!根拠はありませんが、サクサク書ける気がしたので取って置きました(笑 ... 続きを読む
カンティーナ ジャルディーノのアントニオと奥さんのダニエラ
今年は、ほぼ全イタリア的に雨の多い年で、今夏も気温の高い日があまりなかったようで、収量的にもブドウの品質的にも難しい年になりそうです。ヴェネト州は雹害も激しく、弊社の造り手ですと、ダヴィデ スピッラレとラ ビアンカーラは甚大な被害を被りま ... 続きを読む
トリンケーロのエツィオ(左)とバルトロ マスカレッロのマリアテレーザ
頭の混乱ぶりと机の上の混沌が常にシンクロするオータです。聖徳太子の爪の垢が欲しい今日この頃…。
ここから3週連続で入荷の予定です!実現の可否は倉庫のスペース次第…皆様の清き1本が必要です!とはいえ、内容的にもNo!と言いづらいも ... 続きを読む
パーチナのステーファノ
食べ続けることを実現するためには、体力が必要で、残念なことにその体力が日に日に落ちていることを自覚しているオータです・・・。フードファイターは確かにファイターなんだなぁ…。
突然ですが、出張中の名古屋から緊急新入荷情報です!!!
切らしておりました、ラ ビアンカーラのマシエ ... 続きを読む
日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。
7月は京都での完熟キャバレーに始まり、デ バルトリ社のレナートとの4日間で東北3都市+東京での6仕事(試飲会&セミナー2回、食事会4回)、レナートが故国の途についた日には、お客様のところで敬愛する竹鶴酒造の石川杜氏とのイベント(しかもダブルヘッ ... 続きを読む
日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。
2008年の夏から今の家(兼事務所&倉庫)に住んでいまして、我が家の暖房は基本薪ストーブだけなのですが、薪ストーブ初心者でした当時のオータ、使う薪の量、ちゃんと燃える薪にするのにはある程度乾燥させる必要があることなどなど、いろいろよく分かって ... 続きを読む
日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 10/19にイタリアから帰国しましたオータです!
今回もイタリア10州&2か国(それぞれ1カ所ずつです)、39生産者を巡る、ハードですが非常に有意義な旅でした。
初めて訪ねに行ったというような生産者は一軒も ... 続きを読む
(2012年2月その1に続き)
そしてそしてそして、入庫が1週間ほど遅れますが、オオトリも凄いです!
トリンケーロからはアユート ロッソが届きました!!
去年の春にセラーでワインをいろいろ試飲していた時のこと、「そう言えば、お前に飲んでもらいたいワインがあるんだけど」とエツィオ。
飲んでみると、普 ... 続きを読む
トリンケーロからは、バルベーラ スーペリオーレ(白ラベル)、バルスリーナ、ヴィーニャ デル ノーチェの2004年が入りました。
白ラベルは、03のような気難しさの全くない、もう既に完璧と言って良い味わいを持ったワインなのに対し、2つのクリュものはこの春飲んだ段階では、輝かしい未来が約束されているの ... 続きを読む
今年もまた格別のご愛顧をいただきありがとうございました。
こういう社会情勢の中、2010年はいろいろと考えさせられる年でした。その教訓を糧に、来年は“伝える”ということを大きなテーマとして掲げ、スタッフ一同仕事に邁進していきたいと考えております。
変わらぬご愛顧の程宜しくお願いいたします。
年内に ... 続きを読む
2001年に取り扱いが始まった造り手の1人がトリンケーロだ。
2001年のヴィニータリーでは、アンジョリーノ、ラディコン、ラ・カステッラーダ、ムレチニック、ダーリオ・プリンチッチが共同で借りているブースで、あるベルギー人と初遭遇した。アンジョリーノからは、ワインに関するハンパない見識、天才的なテイ ... 続きを読む