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2016-03-30

造り手紹介 Pacina / パーチナ(2016年3月版)

造り手:Pacina / パーチナ
人:Stefano Borsa、Giovanna Tiezzi / ステーファノ ボルサ、ジョヴァンナ ティエッツィ
産地(州):トスカーナ
ワイン:Pacina、La Malena、Il Secondo、La Cerretina、La Sorpresa…等
所在地:Pacina, 7 53019 Castelnuovo Berardenga SI – Italia <Map>
Web : http://www.pacina.it/

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パーチナのステーファノとジョヴァンナ夫妻。パーチナは900年代には修道院だったところで、シエナに住んでいたジョヴァンナの曾祖父が屋敷を含む60ヘクタールにも及ぶ地所を購入したのがはじまり。

オリジナルは12世紀に建てられた修道院だった建物が、増改築を繰り返して、下の写真の建物のようになりました。一番奥2-3階が彼らの住居なっていて、らせん状の階段で上がるのですが、ちょっと特殊な構造をしていたので不思議に思っていると、ステーファノが言うには、この階段の最上部に鐘が付いていたのではと。住居の中に数百年以上前の名残があるなんて凄いです。

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キャンティの某有名ワイナリーで醸造家として働いていたミラノ出身のステーファノは、当時同僚だったレ ボンチエのジョヴァンナ モルガンティを介してジョヴァンナ(パーチナの。ややこしいですね)と知り合い、2人はのちに結婚します。その後、別の大手ワイナリーで醸造部門の責任者として働いていましたが、経営体質に嫌気が差し、このワイナリーを去ることにします。

彼自身、それまではビジネスとして、”売れる” ワインを醸造してきたわけですが、醸造家という立場にありながら、パーチナで行われている農業のあり方に非常に共感を覚え、そのブドウでワインを醸すことを決意します。それまでは量り売りないし桶売りしていたワインを、1987年からボトリングを開始します。

1000年以上前と変わらぬ考えで
パーチナで行われている農業とはというと、環境問題やエコシステムについて研究する学者で、Legambienteという環境保護団体の創始者の1人でもあったジョヴァンナの父は、かつては普通に行われてきた農業形態の重要性を説き、それをパーチナでも実践します。森を残し、耕作地全てをブドウやオリーヴ畑にするのではなく、穀物など様々な作物を育てることでパーチナという地所内でのモノカルチャーを避け、広大な土地を利用して常に休閑地を設けることで、地力の回復を図り…つまり、ブドウ畑だったところを数年、もしくは数十年は休閑地もしくは他の作物用の畑として利用した後に、再びブドウ畑として以降数十年は利用して、また休閑地にして…ということをやっているというのです。それは、1000年以上前に修道院ができ、周りを開墾して畑を作った時から全く変わらない考え方で、農業を行っているということになります。

ブドウ畑だった場所を数十年も休ませてからまたブドウ畑として利用するなんて話を初めて彼らから聞いたときは、本当に面食らいました。ワインの世界にはグランクリュなる言葉があり、そのグランクリュを数年でも休ませる話を他の誰からも聞いたこともなかったですし。この重要性に関しては、パーネヴィーノのジャンフランコもカーゼ コリーニのロレンツォ コリーノも力説します。

たたきの上で眠るワイン
醗酵はセメントのタンクで行い、乳酸醗酵が終了するまでそのまま静置されます。キャンティ用のワインはその後大樽ないし、500Lサイズのトノー樽へと移されるのですが、ウナギの寝床のような地下セラー、地面はいわゆる “たたき(三和土)” で、粘土に石灰を混ぜて叩いて作ったもの。昔のまま!現在では、年によって5-6種類のワインを生産しています。キャンティ コッリ セネージが彼らにとってのフラッグシップ的なワインにあたり、生産量の7-8割を占めています。

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プライドから生まれるお手頃ワイン
彼らは一ヶ所の畑での収穫を一回で終えてしまうのではなく、熟度や品質を見ながら数回に分けて収穫を行います。まずはキャンティ用の、品質的に満足のいくブドウが収穫され、そのあとに残ったブドウは後日収穫され、別に醸造されます。このワインは自家消費用兼地元での計り売り用のワインだったのですが、地元のワインバーの為にだけボトリングされているのをヴィナイオータの代表は目ざとく見つけ、日本用にもボトリングしてもらったのがイル セコンド。

当初は、ブドウ的に力の弱いもので造られていて、なおかつ添加されている酸化防止剤の量も極少ないイル セコンドが日本までの輸送に耐えられるか懐疑的だったステーファノ。初めはほんの少ししかボトリングしてくれなかったのですが、問題ないことが分かり、リクエストする量をボトリングしてくれることに。そうすると、そのワインを飲んで品質に悶絶した他の国のインポーターが、彼らのためにもボトリングするようにステーファノに迫り、現在では6-9000本ほどボトリングされています。

中身は他の造り手ならキャンティとしてリリースさせるレベルです。だけど彼らからしてみると、ブドウがその品質に達していない。彼らのキャンティの品質を上げるために、キャンティを名乗れるブドウを使ってセカンドラインを造り、それをびっくりするような価格で売るのです。彼らの矜持みたいなものを感じませんか?実際、ヴィナイオータが扱う低価格帯のワインの中でも、ちょっと異質なコストパフォーマンスがイル セコンドにはあるような気がします。

土壌的に合うのでは?ということで実験的に植えた0.3ヘクタールのシラーで造られるワインがラ マレーナ。2009年には初めてロゼワインも生産します。2009年の彼らのサンジョヴェーゼは品質的には素晴らしいものでしたが、皮が薄く、このままだと色調の薄いキャンティになってしまうのではと懸念したステーファノは、セニエを行うことにしました。醗酵途中のサンジョヴェーゼのモストを900リットル程度抜き出し、樽醗酵・熟成を促して出来上がったのが、ローザ パーチナ。ステーファノ自身ワインとして気に入ったようで、2011年も生産したそうです。

規格外の美味しさ!ヴィンサント
赤ワインも美味しいですが、彼らのヴィン サントも規格外の美味しさです!3-4ヶ月の陰干しの後、圧搾され、モストは50リットル程度の小樽へと入れられ石膏で封をし、夏場は暑くなる屋根裏部屋のようなところで4-5年放置されます。数回の夏を経る間に、酵母はゆっくりと醗酵を進め、樽内で目減りした分の補充を行わないために酸化的な熟成をすることとなり、出来上がるワインがヴィン サント。ヴィンサント用の余剰分(干す場所に置ききれなかったもの)のブドウで仕込まれ、ボトリングしていた白ワインも自家用だったのですが、これまた無理言って日本用に分けてもらっています。

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日常に寄り添うワインが生まれるわけ
とある酒屋の友達からこう言われた事があるそうです。

「なんでお前達は、お前達のキャンティをもっと高値で売らないんだ?世にある高品質を売りにするキャンティと比べてもまったく遜色ないにもかかわらず。逆に値段が安い事で、その値段程度のワインだと勝手に認識されちゃうこともあると俺は思うのだけど。」

ステーファノは、これに対する彼の意見をこう話してくれました。

「確かに彼が言うことにも一理あるよね。だけど、土地もワイナリーも、元々ジョヴァンナの一家の所有で、家賃やローンがあるわけではないしねぇ。僕たちが普通に生活して、子供たちが大学に行くのに困らないくらいの蓄えができて、年1回くらいみんなでヴァカンスに行けるくらいの収入があれば十分。別にいい車に乗りたいわけでもないし…。アグリトゥリズモもあってそこからも少しは収入があるし、ワインの生産量も極端に少ないわけでもないから、1本のボトルでそんなに利幅を乗っけなくてもいいしね。そしてワインが嗜好品化し過ぎることにも違和感を感じるんだ。ワインはやはり食事と共にあるべきで、それは日常的、普遍買ってもらえた方が造り手としては嬉しいじゃん!」消費者の味方過ぎる発言です!

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造り手紹介 / Pacina パーチナ

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2024-03-19

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最近、人から言葉を求められることが多くなったオータです。度々触れていますが、わたくし、国語の成績が良かったためしがなく、とりわけ「作者は何が言いたかったのでしょうか」といった読解力を問う文章題が苦手で…。それなのに、学生時代から30年の時を経て、その超苦手だったはずの意味、理由、意図、想いなどを読み ... 続きを読む

2023-12-22

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2023-10-05

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約1年ぶり、今回で8回目のかわら版となります。水野です。先日、太田のイタリア出張に同行し、造り手の元を訪ねてきました。 約2週間のイタリア出張の中で、造り手が新しく試みていることやこれまで大切にしてきたことを見て、聞いて、感じてきました。とても素晴らしい時間の中で、自分がこれからすべきことや自らの立 ... 続きを読む

2023-09-26

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岸本という名の働き者は去りましたが、ほぼ入れ替わるようなタイミングで働きバチが数千匹入社(笑)してくれたヴィナイオータです。とある日の朝、興奮気味な奥さんに呼ばれ2階の物置部屋に行ってみると、窓&壁を隔てた室内でもけたましいと感じるほどの“ブーン”という音が外から聞こえてくる…。窓から外を見やると、 ... 続きを読む

2023-09-04

【新入荷】2023年7月その2(Fonterenza,Pacina, Camillo Donati,Luigi Tecce,Cristiano Guttarolo)

2週間の濃密なイタリア出張から帰って2週間近く経つのですが、滞っていた仕事をリセットするところにまでなかなか至れないオータです…。当初は本あいさつ文で今回の旅で感じたことを書こうかと思ったのですが、全然まとまっていないわ、本メルマガの締め切りは迫るわで次回以降にすることにしました。 そんなわらわらし ... 続きを読む

2023-05-29

ヴィナイオッティマーナ2022【造り手セミナー】 パーチナ

 ①セミナー動画 (質問コーナー|00:00~) ヴィナイオッティマーナ2023 P8 DAY2に行われたセミナーの様子です。今回来日したのはトスカーナ州 シエナ県のパーチナより、当主のステーファノとジョヴァンナ。4代続くワイナリーになり、ブドウを栽培しワインを造るだけではなく、森を残し、開墾した ... 続きを読む

2023-04-13

【新入荷】2023年4月その1(Pacina,Montesecondo,Monastero di Vitorchiano,Monte Maletto,Stefano Legnani,Daniele Portinari,Paolo Bea,Cantina Giardino)

薪の準備、竹の間伐、もみ殻燻炭や竹炭作りなど・・・冬の間にやっておいた方が楽な仕事や、自身のワインの整理など(なにしろ膨大なもので・・・)、オッティマーナがあったことで3ヶ月以上もの間完全放置してしまっていた案件を少しずつ片付けているオータです。 つい先日、焚き付け用の杉の枝葉を拾いに林に分け入ると ... 続きを読む

2022-09-01

【新入荷】2022年8月その1(Cantina Giardino,Possa,L’Acino,Longariva,Pacina,La Calabretta,De Fermo,Francesco Brezza)

まずはカンティーナ ジャルディーノ!2020ヴィンテージの白&ロザート(の一部…)と、カンティヨンとのコラボ企画ビール、そして現在販売中のヴィンテージが終売間近という事で新ヴィンテージを投入する赤が2つあります。詳細は下記の通りです。 ●フラ2020:ファランギーナで造 ... 続きを読む

2022-08-02

【新入荷】2022年7月その1(Il Maiolo,Camillo Donati,Monte Maletto,Pacina)

では7月の新入荷案内です!毎月毎月えげつない内容ですみません(笑)!   イル マイオーロからは、赤3ヴィンテージが再入荷、そしてビアンコが日本初上陸です!まずはビアンコ。ヴィンテージは2020、オルトゥルーゴ、マルヴァジーア ディ カンディア、モスカート、マルサンヌ、 ... 続きを読む

2022-04-15

ヴィナイオータ かわら版 ~千葉編 その壱(新人)~

メルマガをご覧の皆様初めまして。今回初めてかわら版を書かせて頂きます千葉周平と申します! 昨年2021年6月に入社。入社直後は本社倉庫、9月よりヴィナイオータ直営だだ商店だだ食堂のスタッフとして働いております。ヴィナイオータ社員の中では2番目?に若い1994年生まれの27歳、出身は埼玉県です。 ... 続きを読む

2022-04-15

【新入荷】2022年1月その3(Lasserra,Naturale,Pacina,Il Cavallino,Sabadi)

ここ最近、オータのユーモア(皮肉)を解する(であろう)イタリア人には、「新年が、皆さんにとって2021年よりもマシな年となりますように!とはいえ、それ自体そんなに難しいことじゃない気もするけど…(笑)。」的な一文をメールに盛り込んでいるのですが、本当に心の底から、杞憂、心配、不安、疑心暗鬼だらけだっ ... 続きを読む

2021-12-24

【新入荷】2021年9月その2(Arianna Occhipinti,Lucie Colombain,Pacina,Cappellano)

シチリアの元気ねーさん、アリアンナ オッキピンティからは、SP68ビアンコ&ロッソの2020年ヴィンテージと、甘口のパッソネーロ2017年、オリーヴオイル、パスタ、柑橘のジャム、そしてマンダリンジュース(!)が届きました!アリアンナ、なんと野菜や果物も含む食品の直売&WEB販売まで始 ... 続きを読む

2021-07-26

【新入荷】2021年6月その3(Il Maiolo,Colle Florido,Maison Maurice Cretaz,Il Cancelliere,De Bartoli,Pacina,De Fermo)

月末月初の社長っぽい仕事が片付いた後は、竹林整備や私物ワインの整理などに従事している昨今のオータです。私物ワインの整理は、常に逼迫している倉庫のスペース確保のためにも重要な案件なわけですが、必要以上にキッチリやっているので、スタッフには呆れられているかもしれません(笑)。とはいえ、オータのイメージが ... 続きを読む

2020-12-28

【新入荷】2020年12月その3 (Bea, Camillo Donati, Pacina, Le Boncie, Cantine dell’Angelo, De Fermo, Bressan)

“おいしさ”の起源 その4 欧米諸国と比べたら、1人当たりの消費量など全然大したことありませんし(イタリアやフランスの1/15程度)、最大のワイン消費国であるアメリカの約1/10の消費量しかない日本ですが、ナチュラルワインにとっては世界最大の市場といっても過言ではないと思います。イタリアの造り ... 続きを読む

2020-11-16

【新入荷】2020年11月その2&その3 (Canonica、Guttarolo、La Biancara、Fonterenza、L’Acino、De Bartoli、Nicolini、Brezza、Pacina、Sabadi)

“おいしさ”の起源 その3 カーゼ コリーニのロレンツォ博士とオータとの間で、もはやお約束ネタとなってしまった感のある掛け合いがあります。どんなものかと言いますと… “(ロレンツォのワインを飲んで…)オータ「うん、おいしい(Buonoブオーノ)!」 ロレンツォ「気に入ってくれたのな ... 続きを読む

2020-06-16

【新入荷】2020年6月その2(Pacina、Il Colle、Nicolini、Bressan、Sirk)

キラキラ家族なパーチナからは、トレッビアーノ&マルヴァジーアで造る白、チェッレティーナ2017とパーチナ2014(元キャンティ)、そして2019年もののオイルが届いています。チェッレティーナは、960本とある程度まとまった本数の入荷ではあるのですが、持って2~3ヶ月といったところでしょうか… ... 続きを読む

2020-05-12

造り手紹介 / Pacina パーチナ

造り手:Pacina / パーチナ 人:Stefano Borsa、Giovanna Tiezzi / ステーファノ ボルサ、ジョヴァンナ ティエッツィ 産地(州):トスカーナ ワイン:Pacina,Pachna Rosso,Donesco,La Malena,La Cerretina,La ... 続きを読む

2019-11-15

ヴィナイオータ かわら版 ~荒間編 その参~

荒間の“飲んでもらいたい”ワイン紹介!! 今回で、三回目のかわら版となります。ヴィナイオータの荒間です。つたない文章ですが、お読みいただければ嬉しいです! 今回、僕が紹介したい造り手は、パーチナ、そしていくつかある、キュヴェの中から、ヴィッラ パーチナ2015を選びました。「あるヴィ ... 続きを読む

2019-09-03

【新入荷】2019年9月 その1(Gravner、Pacina、Il Colle、Massa Vecchia、Folicello、La Collina)

1年以上に渡った懸案事項が、先日ようやく解決しました。僕自身が想像していた以上に、未解決であることが心に重くのしかかっていたようで決戦(?)前日、準備できることは準備しきったと思った瞬間に10日後のイタリア行のチケットを買っていました(笑)。今回は、ラツィオ-アブルッツォ-カンパーニア-カラーブリア ... 続きを読む

2019-04-19

【新入荷】2019年4月 その4(Il Maiolo、Fonterenza、Cantina Giardino、Pacina)

密度もあり、テンションも高く、程良くこなれた感があるのに、なぜにこの値段????という点では、コストパフォーマンスの高いレンジも分厚い陣容のヴィナイオータの中でも異彩を放ちすぎている、エミーリアロマーニャのイル マイオーロから2004年,2005年,2006年のワインが再々入荷です! 今回 ... 続きを読む

2019-03-20

【新入荷】2019年3月 その3(Alberto Anguissola、Il Moralizzatore、Cantina Giardino、Pacina、Il Censo、Lasserra、Forsoni)

先日、弊社スタッフを連れて現地9泊の弾丸イタリアツアーに行ってきました。行き先をエミーリアロマーニャ、リグーリア、ヴェネトと3州のみに絞ったのですが、それでも訪問先は最終的に計19カ所、帰国当日にも空港に向かう途中で2軒ほど寄ったら、危うく飛行機を乗り逃しそうになりました…。 帰国後、同行した ... 続きを読む

2019-02-05

【新入荷】2019年2月 その1(La Biancara、Pacina、Sanguineto、Canonica)

アンジョリーノ率いるラ ビアンカーラからは、サッサイア2017の最終(?)在庫3600本が届きました! 瞬殺必至です!!“(?)”と書きましたが、2016年のサッサイア スペシャル エディションの結果にご満悦のアンジョリーノ、一部のサッサイアにより長い樽熟成を施すことにしました。木樽熟成期 ... 続きを読む

2018-11-22

【新入荷】2018年11月 その3(Trinchero、Alberto Anguissola、Pacina)

ワイン会などの機会で僕が良くお話するネタの中に、“皆さんがオータにしてくる3大質問!”というものがあります。そのうちの1つが、「このワインの飲み頃っていつ頃?」だったりするのですが、当然のことながら素直に答えることなく、「吉永小百合さんは、いつが一番綺麗だったのでしょうか?」と逆質問するようにしてい ... 続きを読む

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【新入荷】2018年9月 その2(Pacina、Accomasso)

ヴィナイオータが取り扱う造り手たちは、とても仲睦まじい家族ばかり(1軒を除いて…)なのですが、パーチナ ファミリーのキラキラ家族愛と言ったら、眩しすぎて“純”からはまあまあな距離を置くオータ的には直視するのも大変なくらいです。そんなパーチナから、欠品していたチェッレティーナ2015とパーチナ20 ... 続きを読む

2018-05-30

ヴィナイオータかわら版 ~ 石橋編 ~

スタッフの “ 飲んでもらいたい ” ワイン紹介!! 石橋(本社勤務)編 2014ヴィンテージのワイン! 画像左から 1)Harusame 2014 (ハルサメ/アルベルト・アングイッソラ) 2)Barbera Frizzante 2014(バルベーラ フリッザンテ/カミッ ... 続きを読む

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【新入荷】2018年1月 その4 (Frank Cornelissen、Alberto Anguissola、Pacina、Camillo Donati)

日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 岸本も書いていましたが、いまだにオッティマーナ残務処理の真っ只中なオータです。ようやく暗闇の中に一筋の光明が射し込むところくらいまでは到達したのですが、全身に陽の光を浴びれるのはいつのことやら…。残務が終われば終わったで、オッティマーナの落 ... 続きを読む

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【新入荷】2017年11月 その3 (Pacina)

親子4人家族総出でヴァカンスも兼ねて来日しちゃうパーチナのワインが色々届きました!!!!!のですが、前ヴィンテージが終わっていないので、紹介できないもののちらほら…。すっごい面白いワインがあるので、現行ヴィンテージを終わらすことにご協力くださいませ!!とここまで書いたところで、この後何を書い ... 続きを読む

2017-05-17

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インフルエンザなるものに罹ったっぽいオータです。当初はただの風邪だと言い張っていたのですが、腰や太ももの付け根にだるさがあることから、インフルと認めないわけにはいかず…。ゴールデンウィークなんだから休みなよという神のお告げなのかもしれませんが、やらなきゃいけないことが山積しておりますので、お ... 続きを読む

2016-08-25

【新入荷】2016年8月 その3

1週間ほど夏休みを頂戴していましたが、お盆明けも入荷ラッシュは続きます! トスカーナのパーチナからは、最初で最後になるであろうモンスターワインを含む4種類が届いています。どうやら僕(オータ)がけしかけたことで本格的に生産することになった白、チェッレティーナ2014の1回目のボトリング分 ... 続きを読む

2016-03-30

造り手紹介 Pacina / パーチナ(2016年3月版)

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2016-03-08

【新入荷】2016年3月その1

1/25にイタリア出張へと出発してから3/1につくばに戻って来るまでの間、家に6泊しかしなかったオータです。セバスティアーノ デ バルトリとアールペーペのイザベッラ&エンリコ夫婦との怒涛のツアーもようやく終わりました!!各地でイベントに参加してくださった方、イベント開催にご協力くださった方、そして前 ... 続きを読む

2015-10-18

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パーチナのヴィンサント用のブドウを陰干しする部屋ヴィンサンタイア こちらも発泡待ちだった、カミッロドナーティのワインも一通り届いています!アイテム数も多いため、1アイテムごとの仕入本数を増やすことが難しいのですが、今回はまあまあ勝負してきました!!!2‐3か月くらいは持ってくれるかと…。仕 ... 続きを読む

2015-05-12

【新入荷】2015年5月その1&2(La Biancara,Davide Spillare,Frank Cornelissen,Pacina)

レチョート用に干されたガルガーネガとアンジョリーノ マウレ イタリア出張前は、いつも全てがギリギリな感じなのですが、今回は出張10日前にして、今回訪ねる56造り手(!)のうち54軒には連絡済み、飛行機計6便も押さえ、レンタカーも3ヵ所で手配も済み…。あとは、未着の5造り手のオッティマーナ感 ... 続きを読む

2015-03-12

【新入荷】2015年3月その2(Trinchero,Pacina,Paolo Bea)

ヴィーニャ デル ノーチェの畑にあるクルミの木 造り手が帰国の途に就いてから1か月近く経ちますが、彼らから送られてくる感想文の訳が終わらない限り、僕のオッティマーナは終わりません(涙)。スタッフも増えて事務所のスペースが手狭になったため、自宅書斎(別名漫画部屋)へのオータPC&全資料の移動 ... 続きを読む

2014-12-19

造り手からのオッティマーナ感想文 その1

オッティマーナのツアーの最中は、毎晩宴が催されるわけですが、ほぼ毎回、僕がみんなの前で一席ぶたねばならず…(突如、誰からともなく、Discorso!Discorso!(演説、スピーチの意)の声があがるんです…)。そんな小粋なネタが、毎回その瞬間に湧いて出てくるわけもなく、タダでさえ精巧とは言えない上 ... 続きを読む

2014-10-30

【新入荷】2014年10月その4&11月その1(Francesco Brezza,Pacina,Davide Spillare,La Castellada)

故アルド ビアンコ 造り手の来日が1か月後に迫り、造り手紹介の文章を一生懸命書いているのですが、前回の新入荷案内分とこの案内文のあいだ(2週間ありました)に、2生産者分しか書けなかったという事実に暗澹たる気持ちになっているオータです。ですが、絶対に10日前くらいまでには終わらせるつもりです ... 続きを読む

2014-02-19

【新入荷】2014年2月その2(La Biancara,Pacina,Trinchero)

パーチナのステーファノ 食べ続けることを実現するためには、体力が必要で、残念なことにその体力が日に日に落ちていることを自覚しているオータです・・・。フードファイターは確かにファイターなんだなぁ…。 突然ですが、出張中の名古屋から緊急新入荷情報です!!! 切らしておりました、ラ ビアンカ ... 続きを読む

2013-12-11

【新入荷】2013年12月(Pierpaolo Pecorari、Pacina、Sanguineto)

日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 本オープンを間近に控え、真面目にテンパってきているのですが、現実逃避気味に睡眠だけはしっかりなオータです!!! おかげさまでレセプションは2日とも大盛況でした。 お越しいただいた方、本当にありがとうございました! 沢山のお祝いの品 ... 続きを読む

2013-09-17

【新入荷】2013年9月 (Pacina、Santa Maria)

日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 先週に引き続き今週も元気に新入荷のご案内です! 前回のワイン入荷後も倉庫内は思いのほかスペースがありまして、今週も順調にワインが動いてくれれば、金曜日(9/13)には半コンテナー分のワインを引き取ることができそうです…というか入らないと困 ... 続きを読む

2013-04-25

【新入荷】2013年5月 (Radikon、Rogaska、Vodopivec、Pacina、Cantina Giardino)

日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 この文章を書いているのが4/10、明日の今頃はイタリア行きの機上の人なオータです。 この時期にあるヴィニータリーを始めとするワインサロンに2年連続で行かなかったわけですが、Facebookなどにみんなの楽しげな写真がアップされているのを見 ... 続きを読む

2013-04-10

【新入荷】2013年4月 (Case Corini、Vacca、Daniele Piccinin、Casa Coste Piane、Pacina、Monastero di Vitorchiano)

日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 去年末から息つく暇がないくらいの日々が続いておりまして、若干体にも負荷がかかり過ぎてしまい、各所に痛み&張りを抱えているオータです。とはいえ、気が張っていると人間、たいがいの負荷に耐えれるのですね、最近知りました(笑)。 今回の新 ... 続きを読む

2012-09-20

【新入荷】2012年9月その2 (Maison Vevey Albert、Daniele Piccinin、Pacina、La Visiola、Luigi Tecce 、Il Cancelliere) 

日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。                     秋の仕入れ計画、ヴィナイオータ内で僕しか解決できない各種頼まれごと、秋のイタリア旅行の計画、そして日々の業務…そのすべてが中途半端で大いなるストレスを感じているオータです。 心の平穏は一体いつ訪れるの ... 続きを読む

2012-02-02

【新入荷】2012年2月その1(Francesco Brezza、La Castellada、Valter Mlecnik、Pacina、Monastero di Vitorchiano、La Calabretta)

日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 1月は入荷がありませんでしたが、2月は寒さを吹き飛ばせそうな強烈なワインが目白押しです!!!!!! 造り手からの期待感(悲壮感?)の込められたオファーに応える為、そして圧倒的なコストパフォーマンスを実現するために、ヴィナイオータ的企業努力 ... 続きを読む

2011-08-10

【新入荷】2011年8月その1(Daniele Piccinin、Longariva、Pacina、Cantina Giardino)

8月の新入荷ワインもかなり素敵なことになっています!! 2006年の初ヴィンテージから3年で師匠アンジョリーノのライバルにまでのし上がったといっても過言ではないダニエーレ ピッチニンの2009ヴィンテージのワインが4種類入荷します! ビアンコ、ロッソ デイ ムーニは十分な量(サッサイアのよう ... 続きを読む

2011-05-19

【新入荷】2011年5月(Villabellini、Casa Coste Piane、La Collina、Pacina、Savese)

4月5日から4月30日までイタリアに行っておりました。 24日間で5000kmを走破するハードな旅でしたが、この時期にしては珍しく好天に恵まれたせいもあり、体調を崩すことなく予定通り5日間のサロン+34生産者を訪問してきました。 どの造り手とも最初の話題は震災のことで、皆、我が事のように日本 ... 続きを読む

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